【松江】松江市内の旧医院に眠っていた約120年前のチェコ製アップライトピアノ「ノヴィー」を使った演奏会が16日、同市玉湯町大谷の旧大谷小学校体育館であった。松江市在住のピアニスト安達優衣さん(26)がモーツァルトの「ピアノソナタ第16番ハ長調」など計9曲を披露。来場者122人が名器の響きを堪能した。17日午後2時からも開く。
ノヴィーは同市の指定有形文化財・旧田野医院で見つかり、市民有志が修繕費を募って2016年に再生。昨年、同小に移された。
演奏会では、安達さんが山陰フィル弦楽アンサンブルとともに、柔らかな音色を響かせた。アンコールで、ノヴィー再生を祝う曲「ノヴィー~新しいいのちへ~」」を披露した。
八雲小4年の小松原明日名さん(9)は「とても音がきれい。普通のピアノとは違って、個性的な響きがした」と話した。
NPO法人松江サードプレイス研究会ノヴィー・プロジェクトが主催。17日の入場料は千円。
(井上雅子)