大会参加者とポーカーを楽しむ高橋英晴代表(左から3人目)=松江市浜乃木5丁目、乃木公民館
大会参加者とポーカーを楽しむ高橋英晴代表(左から3人目)=松江市浜乃木5丁目、乃木公民館

 「頭脳のスポーツ」とも称されるトランプのポーカーの普及に取り組む団体が松江市にある。サークル「AntiU(アンツ)」は、初心者向けのルール講習会や大会の開催を通じて競技人口の増加に取り組んでおり、高橋英晴代表(25)は「ルールさえ知っていれば誰とでも楽しめ、打ち解けられるゲームの魅力を広めたい」と意気込んでいる。(報道部・中島諒)

 活動を始めたのは2021年7月。進学や就職のたびに同世代の友人が県外へ出て行く中、県内に新しい交流の場を作ろうと、趣味だったポーカーのサークルを立ち上げた。現在1人で運営し、県内外の愛好家を招いて月に1回程度の大会を開く。

 世界の競技人口が1億人以上とされるポーカーは種類もさまざま。サークルでは、主流ルールの一つである2枚の手札と全プレーヤーで共有する最大5枚のカードを組み合わせて役を作る「テキサスホールデム」を中心にプレー。チップを賭け、相手の役を読み合う心理戦を楽しむ。

 4月24日には松江市内で定例大会を開き、山陰両県の愛好家15人が参加。共有カードが3、4、5枚と増えるたびに手札の強さが変化し、参加者は時にフェイクも混ぜながらチップを積み重圧をかけるなど多彩な駆け引きを楽しんだ。

 高橋代表は今後、松江市内でのポーカールーム開設を目指しており「新しい遊び場を作り『山陰といえばポーカー』と言われるようにしたい」と腕をまくる。