三刀屋高校掛合分校(雲南市掛合町掛合)の2年生23人が9日、雲南市吉田町民谷の営農組合と協力し、ブランド米「たたら焔(ほむら)米」(つや姫)の田植えをした。生徒が栽培に携わる実体験を生かして広報や販売促進につなげる。
農事組合法人「宇山営農組合」(藤井章(あきら)代表理事)は21ヘクタールある水田のうち、3ヘクタールでつや姫を植える。
掛合分校では2021年度、組合の水田で育てたコシヒカリの販売会を開き、のぼり旗や法被を着て新米を紹介した。
22年度は雲南市が定める一等米の基準を満たした「たたら焔米」の田植えから稲刈りまでの農作業を通し、認知度向上を目指す。
田植えで生徒は水田に入り、ぬかるんだ土に足を取られながら、手際よく苗を植えた。
坂田志織さん(16)は「自分たちが実際に食べて良さを知り、感じたことを伝えたい」と意気込みを話した。生徒の歓声を聞きながら藤井代表理事(69)は「にぎやかでいい。秋へ向け、研究内容に期待したい」と話した。
(狩野樹理)