日米両首脳が共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」を盛り込んだ。菅義偉首相が中台問題への関心を表明した背景には、台湾支援に動くバイデン政権の要求があった。台湾への圧力を強める中国に向き合う覚悟を問われ、日米協力を一段上のレベルに引き上げる決意を示した形。だが日本は経済面で中国と深く結び付いており、日中関係悪化を避けたいとの思いも強い。対立する米中間で板挟み状態の日本に、緊張を増す台湾情勢が重くのしかかる。
「ハンバーガーを食いながら話そうということだったが、全く手を付けないぐらい2人で話に入っちゃった」。首相は米東部時間16日にワシントンで開かれた日米首脳会談の後、バイデン大統領との初対面の様子を記者団にこう説明し、信頼醸成が...