27年ぶりの大修理に先立ち、ご神体を白布で囲んで大神山神社奥宮から移す神職たち=鳥取県大山町大山
27年ぶりの大修理に先立ち、ご神体を白布で囲んで大神山神社奥宮から移す神職たち=鳥取県大山町大山

 中国地方一の高さを誇る大山の中腹にあり、日本最大規模の権現造りの社殿を有する大神山神社奥宮(鳥取県大山町大山)が、27年ぶりに大規模修繕される。標高約900メートルの厳しい自然環境で傷んだ屋根や内部の柱の漆塗りを一新する。24日は工事に先立ち、ご神体を近くの下山神社に移す仮殿遷座祭があった。

 大神山神社奥宮はオオナムチ(オオクニヌシ)を祭る山岳信仰の古社。大神山は大山の古い呼び名で、言い伝えによると、信仰の始まりは1600~1700年前にさかのぼるという。

 社殿は焼失を繰り返し、正面幅が50メートルを超える荘厳な現在の建物は江戸時代後期の1805年に再建された。国の重要文化財に指定され、大規模な修復は1995年10月以来となる。

 今回は数メートルに及ぶ積雪や台風の被害で至る所に穴が空いた「こけらぶき」と呼ばれる屋根を全てふき替え、柱に施された「白檀(びゃくだん)塗り」を修復する。2024年秋に工事を終え、社殿にご神体を戻す本殿遷座祭を営む予定という。

 神職15人、氏子約30人と共に白布で囲んだご神体を移し終えた相見和紀宮司(68)は「すがすがしい。元通りの麗しい社殿に修繕して新しい気持ちで神様をお迎えしたい」と話した。
      (井上誉文)