モニター越しに親から餌をもらうひなを確認して記録する飼育員=出雲市西新町2丁目、市トキ分散飼育センター
モニター越しに親から餌をもらうひなを確認して記録する飼育員=出雲市西新町2丁目、市トキ分散飼育センター

 国の特別天然記念物・トキを飼育繁殖する出雲市トキ分散飼育センター(出雲市西新町2丁目)で今春、雌2羽が産んだ計10個の卵から7羽がふ化した。例年の3~5羽を上回り、11羽だった2011年に次ぐ過去2番目の「ベビーラッシュ」となった。順調に育っており、6月上旬ごろに巣立つ。

 7羽のふ化は13年と並ぶ数で、4月下旬から5月上旬にかけてかえった。3羽と4羽に分けた直径60センチほどの巣で親から餌のドジョウなどを口渡しでもらい、飼育員はモニター画面で食事とふんの回数を確認。足や背中に付けた印で見分けながら1羽ずつ成長を記録している。

 ふ化して間もない時期は栄養不足にならないよう注意し、食べる量が少ないときは一時人工給餌に切り替え、成長をサポート。ふ化時50~60グラムだった体重は生後20~30日たち、いずれも1キロほどになった。巣立ちは通常生後40日前後で、10日もすれば巣から出て、自力で餌を取るようになる。

 谷口叶(かなえ)飼育員(22)は「数が多くて見分けづらかったり、餌が不足していないか心配だったりと大変さもあるが、その分喜びも大きい」と話した。

 センター近くの市トキ学習コーナーでひなのライブ映像を公開している。

 (月森かな子)