言うことを聞かせようと「○○しないと鬼が来るよ」とか、まだ遊びたいと駄々をこねる子に「置いていくよ」など、脅しを日常的にしてしまいます。先生は、脅すことについてどう思いますか?
「脅すこと」は正直、わが家でもよくあります。それでいいの?って、自問自答しちゃう気持ち、分かります。難しいですよね。親としては「脅したい」わけではなく、言うことを聞いてもらうための「苦肉の策」として、脅すようなカタチになってしまっている んだと思います。
実はこれって、ずっと前からあったみたいですよ。江戸時代の先輩パパ・ママも同じように悩んでいた ようです。「山に行くと天狗(てんぐ)が出るよ」とよく言われますが、もともと天狗は、流星などのことを指していました。そこに少し違った解釈が加わり、山間部での怪しい光を天狗と呼ぶようになり、さらにその後に、鬼などのイメージが加わることで、私たちが思い描く天狗像になったようです。
「山に行くと天狗が出る」は、江戸時代の親御さんたちが「子どもが夜に山に行くと危ない」「遭難してほしくない」という思いから作った伝承であり、「脅し文句」なんです。ここでのポイントは「山に行くと危ない」です。だから、天狗という偶像をつくり上げて脅したんです。
この根底には愛があります。この「愛があるかどうか」が、とても大事なこと だと思います。親の都合で子どもをコントロールしたいから脅すのは、ちょっと違うかもしれません。また、感情的になって脅してしまうのも違うでしょう。「脅す」を使用する場合は、一度自分の中で、使用するか使用しないかを冷静に検討し、愛を持って有効活用していただければと思います。












