1906(明治39)年夏のことです。「琵琶湖疏水(そすい)」の設計者として知られ、日本の近代土木工学の礎を築いた京都帝国大学の田邊(たなべ)朔郎(さくろう)工学博士が、岡山県での水力調査を終え、長男を連れ立って休暇で松江へやっ...
嫁ヶ島ものがたり〈6〉 田邊博士 鳥居を石造に 教え子と再会、感激し献納
残り1035文字(全文:1149文字)
1906(明治39)年夏のことです。「琵琶湖疏水(そすい)」の設計者として知られ、日本の近代土木工学の礎を築いた京都帝国大学の田邊(たなべ)朔郎(さくろう)工学博士が、岡山県での水力調査を終え、長男を連れ立って休暇で松江へやっ...