山口和也選手(右)の指導で、もも上げをする小学生=浜田市黒川町、市陸上競技場
山口和也選手(右)の指導で、もも上げをする小学生=浜田市黒川町、市陸上競技場

 中国電力陸上競技部の選手が指導する「エネルギアランナーズスクール」が4日、浜田市黒川町の市陸上競技場であり、市内の子どもたち100人がゲームやトレーニングを通じ速く走るこつを学んだ。

 小学生70人、中学・高校生30人の2班に分かれ、2022年別府大分毎日マラソン9位の兼実(かねざね)省伍選手(31)ら5人が教えた。

 小学生は山口和也選手(24)に率いられ、もも上げや腕振りなどのトレーニングをした。山口選手は速く走れない主な原因に腕が前後でなく左右に振れる、上体が力むの2点を挙げた。もも上げも重要なのは高く上げることではなく、両足の切り替えだとし「足の速い子は短距離、長距離に関係なく切り替えが速い」と説いた。

 はしご状の器具で動きを制限してのトレーニングや独自ルールの鬼ごっこなどで、児童は瞬発力を中心に練習した。市立三隅小学校6年の新田朋華さん(11)は「いろいろな動きができて楽しかった。百メートルのタイムが14秒59なので、もっと速く走りたい」と話した。

 スクールは全国実業団駅伝で優勝2回、準優勝4回を誇る中国電力陸上競技部が主催。2004年度から中国5県で開き、島根県内では14回目。
      (板垣敏郎)