傘を下に向け、すくうような動きで踊る小西利雄さん=安来市中海町、道の駅あらエッサ
傘を下に向け、すくうような動きで踊る小西利雄さん=安来市中海町、道の駅あらエッサ

 鳥取市のしゃんしゃん傘踊りチーム「ラソ・ボラーチョ」が5日、安来市内でのイベントに出演し、安来節の曲に合わせて傘踊りを披露した。鳥取の風物詩と安来の伝統芸能をコラボさせた演出に会場が沸いた。

 

 イベントは道の駅あらエッサ(安来市中海町)が4、5の両日開き、山陰両県の音楽、芸能団体が出演した「こらぼのすけ」。5日は伯太太鼓(安来市)、国立音楽院南部校(鳥取県南部町)の堀尾萌絵さんなど13組が出演した。

 ラソ・ボラーチョはイベント趣旨を踏まえ、安来節に合わせた踊りに挑んだ。女性3人が傘を操る前奏に続いて「♪出雲~名物~」と唄が始まると、小西利雄さん(56)が一人で踊り、どじょうすくいをイメージして傘を下に向け、すくうような所作を見せた。

 しゃんしゃん傘踊りの定番曲「きなんせ節」、漫画「鬼滅の刃(やいば)」劇場版テーマ曲「炎」、美空ひばりさんの「お祭りマンボ」などに合わせた踊りも披露した。

 普段から、さまざまな曲で踊るが、安来節は初めて。安来節のCDを聴いて練習した小西さんは「声を伸ばす歌い方がありリズムの取り方が難しかった。傘踊りに興味を持つ人が増えるといい」と話した。