参院選公示を翌日に控えた21日、鳥取・島根合区選挙区(改選数1)の立候補予定者が政治決戦の幕開けに向け、慌ただしく準備を進めた。各陣営は選挙期間中の動きなどを確認し、士気を高めた。 (取材班)
自民党現職の青木一彦氏は、地元の出雲市で個人や団体へのあいさつ回りを重ね、支持を訴えた。松江市の事務所には室内の壁いっぱいに各団体からの推薦状が貼られ、党県議ら関係者が頻繁に出入り。スタッフが第一声の段取りや配布物の確認を進めた。選対本部長の細田重雄島根県議は「日本の将来を左右する選挙。総力戦で戦い抜く」と意気込んだ。
立憲民主党新人の村上泰二朗氏は、松江市でスタッフと選挙期間中の遊説ルートやスケジュールについて打ち合わせ。米子市の事務所ではスタッフが政策パンフレットの整理や、公示日午後に同市内である出陣式の進行と役割分担を確認した。選対本部事務局長を務める興治英夫鳥取県議は「若年層から高齢者まで幅広い支持を獲得したい」と力を込めた。
共産党新人の福住英行氏は、これまでの演説内容を見返して訴えの要点を整理。島根、鳥取両県の党幹部はオンライン会議で結束を誓った。鳥取市の事務所には支援者が詰め、公示後に配布する政策が記載されたはがきの宛名書きを進めた。党鳥取県委員会の岩永尚之委員長は「原発再稼働に反対するのは福住氏だけ。有権者にとって大きな選択肢になる」と話した。
NHK党新人の黒瀬信明氏は公示日以降、ツイッターやユーチューブで政策を発信する予定。
政治団体・参政党新人の前田敬孝氏は選挙カーは使わず、JRなど公共交通機関を利用して訴える。
<鳥取・島根合区選挙区立候補予定者>(改選数1)
青木 一彦氏61 自民現(2)((推)公明)
村上泰二朗氏33 立民新
福住 英行氏46 共産新
黒瀬 信明氏37 N党新
前田 敬孝氏60 諸派新