生活必需品の急激な物価上昇、新型コロナウイルス禍による地域経済の疲弊、人口減少時代でのまちづくりの再構築など、乗り越えるべき課題が無数にある中、参院選が22日に始まった。山陰両県民の生活にも直結する問題ばかりで、厳しい「今」を過ごす有権者は各候補者に、家計や経済活動を少しでも楽にする具体的な「処方箋」を提示するよう求めた。
       (取材班)

 コロナ禍の国政選挙は、昨年10月の衆院選に続き2度目。人の往来が回復を見せる中、米子市明治町で居酒屋「美酒佳肴ゆらく」を経営する高井賢一さん(42)は、5月に特別融資の返済が始まった現実に頭を抱えた。

 2019年8月にJR米子駅前通りにオープンし、半年で新型コロナの感染拡大に直面。緊急事態宣言をはじめ政府の号令で人々の行動が抑制され、経営が窮地に追い込まれて国・県の支援策で20年春に1400万円の融資を受けた。この間、20年秋に実施された観光喚起策のGoToトラベル事業は「ありがたかった」が持続性はなかった。

 特別融資の無利子期間は5年。運転資金に余裕はなく「例えば無利子期間を延長する支援がほしい」と切望した。

 高齢者にとっては...