島根県庁
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 島根県が28日、1日の確認数としては過去最多となる305人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。出雲市在住者が155人を占めた。感染状況の詳細は分析中だが、県は18日に公表した同市内の事業所で発生した273例目のクラスター(感染者集団)が、ここ数日で数百人規模に拡大し、松江市など周辺自治体へ一部波及した可能性があると見ている。

 305人の新規感染者はいずれも27日確認分で、出雲市以外の居住地別は松江市75人、安来市26人、雲南市20人、飯南町16人、益田市6人、大田市、江津市各2人、浜田市、隠岐の島町各1人、県外1人。273例目のクラスター関連を含め、27日は松江、出雲、雲南の各保健所管内で接触者など計700人規模の検査を実施。入念に調べたことで感染確認の人数が増えているという。

 27日時点で168・2人だった県全域の1週間の感染者数(人口10万人当たり)を居住地別で見ると、出雲市352・3人、安来市208・1人、雲南市136・1人、松江市135・7人と県東部で感染が広がっている。

 5月まで主流だったオミクロン株の亜種BA・2よりもさらに感染力が強いとされるBA・5に感染した検体を、今月17日以降で計16件確認。全ゲノム解析前で疑いのある検体を含めると90件を超えており、置き換わりが進んでいることも、感染拡大の要因とみられる。

 県感染症対策室の田原研司室長は取材に対し「急拡大した詳細な原因分析だけでなく、今後の地域や年代別の広がり方を注視し、対応につなげていく」と述べた。

 このほか、28日は松江市内の習い事の教室で7人、雲南保健所管内の高齢者施設で21人のクラスターを公表。いずれも接触者は把握済みで、施設名は公表しない。クラスターの累計は288件となった。

 中国電力島根原子力発電所と三隅発電所の各構内に勤務する協力会社社員計2人と、県警本部の40代男性職員、30代と40代の男性警察官の計3人、松江市職員1人と同市上下水道局の職員1人も感染。いずれも業務に支障はない。出雲市立総合医療センターの職員1人が感染。濃厚接触者はいなかったため通常通り診療する。感染確認のため、雲南市立児童福祉施設1カ所が当面休所する。

 累計感染者数は1万8942人。28日午前0時時点の確保病床(371床)の使用率は12・7%。宿泊療養は48人、自宅療養は748人。重症者はいない。