【鳥取】水産練り製品の製造会社ちむらの直営店「とうふちくわの里・ちむら布袋店」(鳥取市河原町布袋)に2日、手作り体験施設がオープンする。インストラクターに教えてもらいながら作り、その場で焼きたてが味わえる。
「豆腐7、魚3」の割合で製造するとうふちくわは江戸時代、財政難に苦しむ鳥取藩主が「魚の代わりに豆腐を食べるように」と質素倹約を奨励し、魚のすり身の代わりに豆腐を使ったことから生まれた。柔らかな食感が特徴。日常食や冠婚葬祭といった「ハレの日」の味としても親しまれる鳥取の郷土食。
体験施設は「とうふちくわLab(ラボ)」で広さ約80平方メートル、最大50人を収容できる。インストラクターが作り方を披露し、壁に設置された大型モニターに映し出される仕組み。参加者はテーブルで生地を練り、竹に巻き付けて焼き場に持っていくとスタッフが焼き上げる。予約制。
1865年創業の6代目・千村大輔社長(39)は「とうふちくわのおいしさと手作りの楽しさを体感してほしい」と話した。
(福間崇広)












