願いを込めた短冊を飾る来院女性=出雲市姫原4丁目、島根県立中央病院
願いを込めた短冊を飾る来院女性=出雲市姫原4丁目、島根県立中央病院

 【出雲】入院患者や来院者の願い事をかなえようと、島根県立中央病院(出雲市姫原4丁目)に4日、恒例の七夕飾りが設置された。家族の健康や新型コロナウイルスの収束といった来院者の願いを込めた短冊が飾りを彩っている。

 七夕飾りは院内の案内をする病院ボランティア「ハーモニー」(16人)が毎年実施し、24回目。例年300を超える短冊が取り付けられるという。

 設置作業には、ハーモニーのメンバーや看護師ら7人が参加。病院敷地から切り取った高さ2~4メートルの3本のササに、折り紙で作った輪やスイカの飾りを取り付け、正面玄関ホールと飲食コーナーに設置した。

 近くには短冊が用意され自由に願い事を書いて、飾り付けできる。次女(2)を連れて来院した市内の女性(33)は「楽しく過ごせますように」と短冊に書き込み、我慢を強いられる新型コロナ禍の収束を願った。

 飾りは約1カ月間設置する。ハーモニーの米原ゆきみ代表(75)は「今より良くなるように願い事を書いてほしい」と話した。

 (松本直也)