島根県と鳥取県が14日、1006人、407人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも13日確認分。島根は3日連続で1千人を超え、鳥取は過去2番目に多かった。島根の県央保健所管内の飲食店など両県で計8件のクラスター(感染者集団)が発生。島根で医療機関に入院していた3人が死亡し、県内のコロナの死者は累計26人となった。
島根県の居住地別の内訳は、出雲市261人、益田市107人、松江市78人、浜田市71人、大田市23人、安来市20人、江津市と雲南市各10人、津和野町6人、奥出雲町4人、飯南町と美郷町、邑南町、吉賀町各2人、川本町1人、県外3人。調査中は404人。
新たなクラスターは県央保健所管内の飲食店で7人、浜田保健所管内の高齢者福祉施設2カ所で各10人、同保健所管内の学校で11人の感染を確認。接触者は把握できており名称は公表しない。県内のクラスターは累計352件。
県庁本庁舎2階の職員1人が感染し、同じ階の部署の業務を14、15両日に縮小する。松江市立小4校と同市立中1校、浜田市立小3校、同市立中1校で関係者が感染し、いずれも15日まで学年閉鎖や学級閉鎖とした。大田市立小2校で4人が感染し、15日まで学級閉鎖、学年閉鎖となる。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子213人、倉吉124人、鳥取市70人。
新たなクラスターは西伯郡の高齢者福祉施設で8人、米子市の医療機関で7人、同市の事業所で8人、境港市の保育所で15人の感染を確認。接触者は把握できており名称は公表しない。県内のクラスターは累計201件。
感染確認を受け、鳥取市の浜坂小、米子市の米子白鳳高定時制と西保育園、倉吉市の倉吉東高全日制、倉吉農業高、小鴨小、境港市の外江小と中浜小で一部学年や学級を閉鎖した。15日は琴浦町の浦安小が学年閉鎖、日吉津村の日吉津小が休校する。
松江保健所管内で追加が1人、浜田保健所管内で取り下げが1人あり、累計感染者数は島根2万9093人、鳥取1万9915人。14日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)36・7%、鳥取(350床)15・1%。宿泊療養は島根55人、鳥取135人。自宅療養は島根4813人、鳥取2024人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、藤井俊行)