島根県と鳥取県が１５日、９５０人、４０１人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも１４日検査分。松江市内の障害者福祉施設など両県で計６件のクラスター（感染者集団）を認定した。島根では県内の医療機関に入院していた患者１人が死亡し、累計死者数が２７人となった。
島根県の居住地別の内訳は出雲市２５５人、松江市２３７人、益田市１３４人、浜田市６４人、大田市１８人、江津市１４人、雲南市１１人、奥出雲町６人、隠岐の島町４人、安来市、邑南町、吉賀町各３人、津和野町２人、飯南町、川本町、海士町各１人、県外１人、調査中１９２人。
クラスターは松江市内の障害者福祉施設で５人、高齢者福祉施設で８人、浜田保健所管内の児童福祉施設で５人、学校で９人、高齢者福祉施設で６人の感染を確認。接触者は把握済みで施設名は公表しない。県内のクラスターの累計は３５７件となった。
感染確認などで松江市立小５校で一部学級を閉鎖。安来市の市立小１校が学級閉鎖、市立保育施設１施設が休園となった。
鳥取県の保健所管内別の内訳は米子２５１人、倉吉９４人、鳥取５６人。
クラスターの倉吉東高定時制では関係者７人が感染。１１日から定時制は休校。県内のクラスターは累計２０２件となった。
倉吉市の県立厚生病院で職員３人の感染が判明。関係する診療科の外来診療や新規入院患者の受け入れを当面の間、中止する。境港市議１人が感染した。
感染確認を受け、米子市の米子工業高、米子東高全日制、米子高、後藤ケ丘中、加茂中、西保育園、鳥取市の鳥取東高と浜坂小、倉吉市の倉吉西高と社小、境港市の境高、第二中、余子小、琴浦町の東伯中で休校や学級・学年閉鎖。境港市のなかはま保育園、三朝町の賀茂保育園は１６日に休園する。
島根県は２人の感染を取り下げた。累計感染者数は島根３万４３人、鳥取２万３１６人。１５日午前０時時点の確保病床使用率は島根（３７１床）３３・７％、鳥取（３５０床）１８・６％。宿泊療養は島根５２人、鳥取１４４人。自宅療養は島根５２４３人、鳥取２３６５人。重症者は両県ともいない。
（佐々木一全、藤井俊行）
