青色のペンで絵を描く画家、青已はなねさん(43)=米子市皆生3丁目=が17日、出雲市大社町杵築東の出雲大社で参拝客を前に、即興で絵を描く「ライブペイント」を行った。新型コロナウイルスやウクライナ危機の収束を願う人々の思いが届くようにと昇り竜を描いた。
拝殿東側で午前8時から5時間、縦1メートル46センチ、横1メートル12センチのキャンバスに向かった。油性の青色マーカーペンだけで天を仰ぐ竜の角やひげといった細部まで表現した。
多くの参拝客が足を止め、制作の様子に見入りカメラに作品を収めた。京都市伏見区の会社員、松永恒孝さん(71)は「思うがままに表現することはすてきなことだ。いいものを見られた」と目を細めた。
青已さんは2014年に青色ボールペンで絵を描き始め、国内外で展示会を開く。ライブペイントは今年始めた新たな制作形式。青已さんは「世の中が穏やかになるよう思いを込めた」と話した。作品は27日に出雲大社に奉納する。













