1990年12月、ソ連(当時)のロケットで宇宙へ行った日本人初の宇宙飛行士秋山豊寛(78)は、無重力状態の中で不思議な体験をした。

 太陽が地平線に現れ、光が視界に飛び込むと、きれいな音が聞こえる。光と音が一体化するような感覚は、地上では覚えがなかった。後に専門家から、無重力が身体や脳に与える影響ではないかと指摘された。

 宇宙に滞在した9日の間、秋山はTBSのジャー...