松江開府の祖・堀尾家の家紋、城山稲荷神社にちなんだキツネなどをモチーフにしたアクセサリーの製作体験会が3日、松江市北堀町のアクセサリーショップ「ハナユイ」であり、参加者がオリジナルのイヤリングなどを作りながら楽しく松江の歴史に触れた。
店は城下町・松江の観光名所の一つの塩見縄手にあり、ちりめんを使ったつまみ細工のブローチなどアクセサリーの製作、販売を手がける。新型コロナウイルス禍の影響で、観光客が減る中、松江をより身近に感じてもらう新たな製作体験メニューを始める。
チャームと呼ばれるオリジナルパーツとして、いずれも1センチほどの金属製で、新たに堀尾家の家紋、松江藩の合印だった猪目紋、忍者を連想させる手裏剣、松江城の別名にちなんだ千鳥など6種類を用意。
体験会はこのうち2種類を選び、ビーズや水晶玉と組み合わせて色とりどりのブレスレット、イヤリングなどを作る企画で、親子連れなど9人が参加。松江市立内中原小学校5年の佐藤巡君(10)は「たくさんのパーツがあって楽しい」と話し、30~40分かけて自分だけの逸品を完成させた。
新メニューは5日以降、木、金、土曜日に体験できる。料金は1650円から。上野佳奈代表(47)は「ちょっとしたデザインを通じ、松江を感じ取ってもらいたい」とアピールした。
(勝部浩文)