箸をたき上げる前で清米の舞を奉納する錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社
箸をたき上げる前で清米の舞を奉納する錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社

 【出雲】8月4日の「ハシの日」に合わせ、出雲市斐川町併川の万九千神社で「御箸お焚(た)き上げ祭」があり、全国から集まった傷んだ箸や故人の箸など1300膳が、たき上げられた。

 箸は食べ物と人とを結び、持ち主を加護するとされる。「縁結び箸」を販売する「ひらの屋」(出雲市平田町)が、古くなった箸に感謝をささげ、奉納者の災いをはらおうと2020年から開いている。

 奉納された箸は、出雲大社神門通りのひらの屋に設置された回収箱や奉納に協力する山陰両県の旅館などから集まった。

 境内には旅館関係者ら約20人が出席し、奉納された箸に火が付けられる中、錦田剛志宮司が祝詞を奏上し「清米(きよめ)」の舞を奉納した。氏子有志による剣舞の披露もあり、炎に包まれる箸に感謝した。 (松本直也)