猛暑が続く今年の夏、背筋がぞっとするような怪談はいかがだろうか。<上>に続き、山陰発祥の怖い話や不思議な話を松江市のカフェ経営者、古川創一郎さん(46)に紹介してもらった。(Sデジ編集部・吉野仁士)

 ▼謎の電話

 これは古川さんが鳥取県の男性客から聞いた話。男性が友人と遊ぶため待ち合わせをしていると、その友人から携帯電話に電話がかかってきた。(※こわい話が苦手な方はご注意ください)

※写真はイメージです。記事の話とは関係ありません

 友人「ちょっとうちの母親が急に亡くなって。今日は行かれんわ」
 男性「大変じゃん。俺もそっち向かうわ」

 そう伝えて電話を切った瞬間、その友人が「お待たせ」と目の前に現れた。

 男性「あれ?今電話かけてきたよね?」
 友人は「いや、かけてないよ」

 男性が携帯の履歴を見ると、確かに友人からの着信履歴があった。ただ、友人の携帯を見ると、男性への発信履歴は残っていなかった。

 友人「何かあったかもしれんし、ちょっと母親に電話してみる」

 友人はその場で電話をかけたが、母親はいつもと変わらず元気そうだったという。2人で「一体なんなんだろうな」と不審に思いつつも、いったん忘れてその日は普通に遊んだ。

 一か月後、その友人に連絡を取ると、友人は「最近、母親の言っていることがちょっとおかしい」と深刻そうな声色で言う。その日を境に、友人の母親はだんだん認知症のようになっていき、入院して最後には亡くなってしまった。

 

 しばらくたって、久しぶりに友人に会うと、最初の電話の話になった。

 友人「前あった変な電話の話覚えている?俺、いろいろ考えたんだけどさ…...