甲子園での応援に向け練習に熱がこもる吹奏楽部員たち=浜田市黒川町、浜田高校
甲子園での応援に向け練習に熱がこもる吹奏楽部員たち=浜田市黒川町、浜田高校

 18年ぶりに夏の甲子園出場を決めた浜田高校野球部の13日の初戦に向け、吹奏楽部も練習に余念がない。ナインのリクエストに応え20曲を用意し、「後押ししたい」と意気込む。

 吹奏楽部の約40人に浜田市内の島根県立大の学生ら数人が助っ人に加わる。ナインの「俺の打席では、ぜひこの曲を」という要望、変更の依頼が大舞台が迫るにつれて増え、対応に忙しい。

 演奏するヒッティングマーチは、中村有佑三塁手がプロ野球ロッテの中村奨吾選手のテーマ曲をリクエストするなどし、ロッテ勢が他にも2曲入った。高校サッカーの応援で人気の「ビバ静学」や、野球と吹奏楽の強豪・大阪桐蔭高校が演奏する「かっせーパワプロ」「サーカスビー」など、難曲もある。

 新型コロナウイルス感染予防で応援団が曲と曲の間に「かっ飛ばせ」と声援を送れず、空きの部分が生じるため11日の練習では、つなぎ方などを確認した。

 浜田高校吹奏楽部は、7日にあった全日本吹奏楽コンクール島根県大会で2年連続となる中国大会出場を逃し、川中美旺(みお)部長(17)は「まだ引きずってます」と落ち込んだ様子。ただ、自身は浜田高校なら甲子園で演奏できるかもしれないと、高校で吹奏楽を始めただけに「夢がかなったので、精いっぱい吹く」と気合を入れた。