「事業が順調でもうけが出ているときは、たまに来ても、投資金融商品のセールスや、会社買収や土地など物件の売り込みだけ。業況が悪くなった途端に寄り付かなくなる。たまに来れば追加担保の徴求だ」

 中小企業経営者からよく聞く、金融機関についての苦言である。そんな金融機関が「顧客本位」「伴走支援」、看板に偽りありじゃないか。

 信頼感など持てず、そんな金融機関に本音を語る事業者はいないだろう。事業者の本音が分からないで事業面での支援などできるわけがない。コンサルティングなどの本業支援、...