国の経済指標の一つとしてGDPというのがある。Gross Domestic Productの略で、国内総生産と訳されており、一定期間に国内でつくり出された価値である付加価値の総和をいう。付加価値は加算法という算定方法でいうと、経常利益に人件費、減価償却費、賃借料、金融費用、租税公課を加算して算出される。

 私見ではあるが、地域経済の活性化とは、国のGDPの向上に地域がどれだけ貢献できたかが重要であると考えている。換言すれば、ある地域に存在する企業の付加価値の総和、これを本稿では「地域のGDP」と定義するが、地域のGDPがどのくらい増加したかである。あくまで重要なのは地域のGDPが増加したかであって、個社の増減ではない。1社の付加価値が減少したとしても、他がその減少を超える付加価値を創出できれば、その地域のGDPは増加し、地域経済は活性化している。

 温泉旅館街を例にもう少し掘り下げて考えてみよう。たとえば、ある温泉旅館街に、...