「構造改革の前に意識改革」-。2兆3千億円という、事業会社としては戦後最大の負債を抱えて会社更生法の適用を申請した日本航空をわずか2年8カ月という短期間で再上場させた稲盛和夫さん(京セラ・第二電電の創始者)の改革。改革の中心メンバーだった方から聞いた話の中で一番心に刺さったのはこの言葉だった。

 コロナ禍で真価が問われる地域金融・中小企業金融の担い手の中には、医療現場が命を削って頑張っている姿、存亡を懸けて事業に取り組んでいる取引先の苦闘を横目に、旧態依然の平時モードから全く行動が変わらない人たちが少なからず存在する。

 こういう組織の幹部からは「現場の意識改革が難しい。そのためにどうすれば良いか」という問いかけがくる。

 「まずは幹部であるあなた自身が変わらないと...