弊社は新卒採用をしていない。組織の存続に時限性のある官民ファンドということもあって、新卒を採用するのは難しいし、業務の特性上、経験豊富なプロフェッショナルを採用する必要があるので、30代から40代前半の人材を中途採用している。現在100人を超えるプロフェッショナルスタッフを擁するが、2009年の会社設立以来、現在に至るまでに数百人の30代前半の若手プロフェッショナルの面接を行ってきた。最近、面接をして感じるのが、その若手の価値観が変化していることだ。
先日面接したある若手とのやりとりがそれを象徴している。彼は新卒で市中銀行に入行し、その後民間のコンサルタントに転職した。その後、もっと会社経営に関与したい思いが強くなり、民間のファンドに転職。民間のファンドの仕事はそれなりにいい経験となったそうだ。しかし、投資のリターンだけを主軸に置いた経営の体質に疑問を感じ、転職を決意、弊社の面接に至った。
その彼に「うちの会社を辞めたら次にどんな仕事をしたい?」と聞いてみた。おかしな質問と...
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