日産自動車は8日、電気自動車(EV)を普及させるための「ゲームチェンジャー」となる全固体電池の試作工程の一部をメディアに初公開した。全固体電池は、リチウムイオン電池の電解質に液体ではなく、固体を使うことでエネルギー密度が従来比で約2倍となり、EV普及のボトルネックの一つとなっている航続距離を延長させることができる。

 日産はこの全固体電池の2028年度の市場投入に向け、24年度までに横浜工場内にパイロット製造ラインを完成させる。各社が全固体電池の開発でしのぎを削る中、市場投入の時期を具体的に明示したのは日産が初めてだ。

 全固体電池については、クルマへの搭載に向けては乗り越えるべき課題が多く、EVでの実用化にはまだ難しいとの見方が業界では強まっていた。このため、トヨタ自動車は全固体電池をEVへ搭載するのではなく、扱い慣れたハイブリッド車に搭載することに方針を変えた。

 こうした中で、日産は...