3月8日の国際女性デーの時期には毎年、女性に関する報道が集中的に行われる。国際女性デーは、1904年にアメリカで女性の労働者が婦人参政権を求めてデモを起こした日を記念して、75年に国連によって定められた。女性の権利、政治や経済への参加について考える日として、日本でも定着してきたのではないだろうか。

 世界経済フォーラムが2021年3月に公表した男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」で、日本の順位は156カ国中で120位という低さだった。経済、政治、教育、健康の四つの分野のデータが作られる。日本では、経済と政治の順位が低い。経済は117位、政治は147位だったが、それもうなずける。

 まず、女性が第1子を出産後に就業継続できている割合が一貫して低い。1985年に...