農産物の国際的な価格高騰や欠品の報道が続く中、新たなトレンドとしてフードテックへの注目度が高まっている。フードテックとは、「食」とIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ビッグデータ、ロボティクスなどの先端テクノロジーが結びついた技術・商品・サービスなどのことである。代表例としては、大豆やソラマメなどを原料とした植物肉や細胞培養による培養肉などの代替肉、昆虫食や藻類食品といった新たな食材、ゲノム編集のような新たなバイオテクノロジー、植物工場や陸上養殖などの高度管理型の生産技術が挙げられる。
このように既存の産業やビジネスなどに掛け合わせたものはX─Tech(クロステック)と呼ばれており、フードテック以外にも農業分野のアグリテック(スマート農業)、金融分野のフィンテック、医療分野のメドテックなどが存在感を増している。
フードテックは従来の農林水産業の弱点を補う新たな技術として期待が高まっている。一つ目が...
残り1406文字(全文:1829文字)
続きを読むには会員登録が必要です
無料会員登録(山陰中央新報IDを取得)すると
付きのデジタル記事が月5本まで読める
ニュースレターで最新情報を受け取れる
プレゼント応募や、クーポンが利用できる