「夫と私の収入を合わせれば決して貧困ではないのに、なんでこんなに大変なのだろうか」
都内に住む女性(30代)が、生活苦を訴える。世帯年収は約1100万円。夫のボーナスが毎年変動するものの、平均収入を上回る。国税庁の「民間給与実態統計調査」(2020年)によれば、男性の平均給与は年532万円、女性が同293万円だ。単純計算すれば、夫婦で825万円のため、女性の世帯は平均以上。しかし、女性は「子ども2人の教育費にいくらかかるのか。自分たちの年金がどうなるのか、漠然とした不安があって節約する日々です」と話す。
子どもの服はリサイクルショップで購入する。卵は10個入り1パックで200円を切って198円なら買う。チョコレート一つとっても、大手菓子メーカーの板チョコを1枚88円程度で買いたい。たまにスターバックスに行って飲みたいドリンクがあるが、700円もするため断念する。コンビニは定価だから行かず、低価格の小売店が御用達だ。スーパーで常に、〝特シール〟の貼ってある食品を探し、〝底値〟でしか買わない。
その女性は...
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