「金融機関が取引先企業のためにやるべきことは、当該企業の『企業価値向上の支援』『事業キャッシュフローの改善支援』。企業の創業期も成長期も、さらには事業再構築の局面でもやることは変わらず、資金面・経営面(本業支援を含む)両方からの支援である。これは単なる金融商品サービスの物売りとはまったく違う。こういう仕事を続ければ金融機関自身の収益にも必ずや資することになり、企業と金融機関とはウィンウィンの関係ができあがる」

 この考え方は、2015年からの金融庁による中小地域金融改革の根幹部分である。

 銀行や信用金庫、信用組合によるこのような仕事のやり方をリレーションシップバンキング(リレバン)と称するが、実際のところ融資の実行で任務完了、リレバンについては花火を打ち上げて、コンサルティングを標榜していても、言葉だけで中身のない金融機関は少なくない。

 新年なので、リレバン手抜きの地域金融機関への苦言は封印し、今回はリレバンの徹底がもたらした良い話を紹介しよう。

 「当行では最近、行内結婚が...