2月16日、トヨタ自動車労働組合が賃上げ要求を会社側に提出したことで今春闘が本格的に始まった。今年は岸田政権が重要政策の一つに「成長と分配」を掲げているだけに、利益を出している企業がどのような形で「分配」していくかに注目が集まるだろう。
政府の税制調査会や行政改革推進会議で委員を務める慶応大の土居丈朗教授(経済学)がメディアで「デフレぐせ」という言葉を使っている。
それは、日本の多くの消費者には「物価は去年よりも今年は下がるもの」という潜在的な意識があり、その表裏の関係として日本企業は...
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