上場する地方銀行の株式を取得し、株主提案を突きつける「物言う株主」と呼ばれる投資ファンドの動きが活発化している。円安による銀行株の割安感、地銀再編期待が強まっていることに加え、銀行への出資規制に対する投資家の過度な警戒感が後退しているためだ。
代表格は、英投資ファンド「シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ」。大手自動車、大手建設などに幅広く投資している。
特徴的なのが地銀株への投資だ。
大量保有報告書によれば、岩手銀行、横浜銀行などを傘下に持つコンコルディア・フィナンシャルグループ、滋賀銀行、京都銀行、中国銀行、沖縄銀行を傘下に持つおきなわフィナンシャルグループの株式を発行済み株式総数の5%以上、保有している。
山梨中央銀行、滋賀銀行には、投資家の村上世彰氏が...
残り1423文字(全文:1784文字)
続きを読むには会員登録が必要です
無料会員登録(山陰中央新報IDを取得)すると
付きのデジタル記事が月5本まで読める
ニュースレターで最新情報を受け取れる
プレゼント応募や、クーポンが利用できる