トヨタ自動車やソニーなどの大手企業が過去最高益を上げる中、保育園を運営する企業の業績も好調だ。業界最大手のJPホールディングスは、「アスク」認可保育園など300カ所を超える保育関連施設を展開。2022年3月期の売上高は343億7300万円、純利益は22億7900万円で増収増益、過去最高益を達成した。大手ポピンズも21年12月期に売上高247億4900万円、純利益が9億6600万円となって7期連続の増収増益となった。新興企業の「さくらさくプラス」も22年7月期で5期連続の増収増益の見通しだ。
各社の業績は好調で増配傾向にあり、保育園の運営を主力として配当を予定する上場企業は6社ある。JP社は創業30年を記念して増配し、23年3月期は6円の配当を予定している。業界2位で「にじいろ」保育園を展開するライクも増配し、22年5月期は52円の配当予定。福岡市に本社のあるテノ・ホールディングスも増配予定で22年12月期に9円が配当される見通しだ。ほとんどの保育上場企業の大株主は創業経営者やその一族で、配当金の最高額はライク社長の約3億5400万円となる見込みだ。
創業経営者に配当だけでも多額の利益享受がある一方で、...
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