鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘ビジターセンターで開催中のクラフト展が好評だ。職員が段ボールや紙で手作りした砂丘と生き物が展示され、昆虫の生態も紹介する。小さな作品は持ち帰り自由で、訪れた子どもたちを喜ばせている。31日まで。 (福間崇広)
手作りしたのは和田安史さん(63)。6月ごろに作り始め、約1カ月かけて250点を完成させた。
段ボールを使って砂丘を再現し、風が生み出す模様「風紋」や砂丘内のオアシスも作った。砂丘の上にはキツネやイノシシといった動物、アリやカブトムシなどの昆虫、イモムシをモチーフにした想像上のユニークな生き物などが並ぶ。
夏休みの自由研究で生き物を観察してもらおうと、空き箱の中にアリの巣を再現した作品もある。砂丘には何種類の生き物がいるのかといったクイズも用意した。
7月16日に展示を始めたところ、3分の1程度が持ち帰られてなくなったという。追加の作品づくりに取り組む和田さんは「自然の生き物に興味を持ち、工作をしながら想像力を膨らませてもらえたらうれしい」と話す。
問い合わせは同センター、電話0857(22)0021。