第42回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞してポーズをとる大塚康生さん(撮影・南正時)=2019年
第42回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞してポーズをとる大塚康生さん(撮影・南正時)=2019年

 日本初のカラー長編アニメ「白蛇伝」(1958年)の原画や映画「ルパン三世 カリオストロの城」(79年)の作画監督などを務め、日本のアニメーターの草分けとして活躍した大塚康生(おおつか・やすお)さんが15日午前7時半、心筋梗塞のため死去した。島根県津和野町出身。89歳。家族葬を執り行う。 (27面に関連記事)

 旧木部村(現津和野町)に生まれ、小学校2年生の時に山口市へ転居するまで過ごした。旧厚生省の麻薬取締官を経て東映動画に入社。「白蛇伝」(58年)、「西遊記」(60年)など日本アニメ創生期を代表する作品で原画を担当。高畑勲さん監督の「太陽の王子 ホルスの大冒険」(68年)では、作画監督を務めた。

 東映動画退社後も在籍時の仲間と組み、作画監督などを担当。特にメカや乗り物の精緻な描写で評価が高く、宮崎駿さんの初映画監督作品「カリオストロの城」のカーチェイスシーンなどが有名。テレビアニメ「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」でも作画監督を務めた。

 長年の功績が評価され、2002年に文化庁長官賞、19年に第42回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞した。