開発したパンを販売する生徒=浜田市黒川町、島根県立浜田高校
開発したパンを販売する生徒=浜田市黒川町、島根県立浜田高校

 【浜田】部活動を頑張る学友を食で応援しようと、浜田高校家庭クラブの3人が、体力の回復や筋肉をつけるといった栄養価の高いパン2種類を開発した。バナナパンと魚肉ソーセージ入りのサラダパンで、30日に初めて販売し、待ちわびた友人が列を作った。

 開発したのは将来は管理栄養士の資格取得を目指す3年の志田尾美幸さん(18)、2年の前原優さん(17)、藤井千央(ちひろ)さん(16)。

 1年前にスポーツ選手や高校生に必要な栄養について学んだことをきっかけに、部活動に取り組む浜高生にぴったりのパンの開発を思い立った。パン製造販売のプチマタン(浜田市金城町下来原)の竹中史拓(ふみひろ)さん(34)が協力した。3人のアイデアを元に、消費期限など衛生面や原価管理のアドバイスをしながら試行錯誤を重ねた。

 2年生担当のバナナパンは、生地にカボチャパウダーを混ぜ込むことで黄色を再現した。バナナやチョコの甘さで、疲労時に一息ついてもらおうと考えた。サラダパンは筋肉をつくるタンパク質と体力回復に必要なカルシウムが豊富な魚肉ソーセージを使った。

 バナナパン170円、サラダパン200円(税込み)で計35個を販売。1時間で売り切れた。志田尾さんは「味の調整が大変だったが学んだことを生かせた」、前原さんと藤井さんは「みんなに食べてもらえる定番商品になればうれしい」と話した。

 パンは校内で9月中旬ごろから週1回販売し、プチマタン店頭でも扱う予定。

(森みずき)