プロトケラトプスの鉄製オブジェを鑑賞する園児=大田市三瓶町、サヒメル
プロトケラトプスの鉄製オブジェを鑑賞する園児=大田市三瓶町、サヒメル

 県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)で開催中の特別企画展「恐竜の世界へ行ってみた」に1日、4体の恐竜の鉄製オブジェが展示に加わった。骨格を精巧に再現しながら鉄ならではの質感を伝える作品が目を引いている。

 4体は、角竜の仲間のプロトケラトプス(作品の全長1・8メートル)や、アジア最大最強の肉食恐竜とされるタルボサウルスの頭部(1・1メートル)、鋭いかぎ爪で狩りをしたデイノニクス(2・0メートル)、海中最強でヘビに近いモササウルス(3・0メートル)。

 岡山県の鉄骨格アーティスト・三近延生氏が骨格標本の採寸や図鑑を参考に鉄板からガスバーナーで切り出し、曲げたり溶接したりして仕上げた。

 この日は近くの市立池田保育園の園児9人が「きれい」「かっこいい」と驚きながら、興味深そうに鑑賞。サヒメルの竹下瑠美企画員(40)は「種の特徴を捉えつつ鉄のスタイリッシュさがある」と話した。

 25日まで。サヒメル、しまね自然と環境財団が主催し、山陰中央新報社が共催。入館料は大人1200円、小中高生200円。毎週火曜日は休館。

(曽田元気)