スマートフォンやデジタルカメラに残したままの写真のデータ。現像し、かわいくアレンジして飾りたい。ポイントをスクラップブッキング講師の山田清子さん(41)=松江市西持田町=に聞いた。 (山口春絵)
お気に入りの写真に飾り付けをして思い出を残す方法は米国発祥で、スクラップブッキングと呼ばれる。
材料に決まりはないが台紙は、色あせを防ぐため、酸を含まない素材を使うことが多い。今回は100円ショップで買える油絵用のキャンバスを台紙にした。
白い台紙は、縁を色付けるとおしゃれに仕上がる。水彩絵の具を溶かした水をスプレーボトルに入れ、吹き付ける。写真は不要な部分をカッターやはさみで切り取り、絵柄のある紙で囲って目立たせるといい。
スクラップブッキング用の紙は動物や花など絵柄とロゴが多彩なのが特徴で、インターネット通販で手に入る。切り抜いてシールのように貼ったり、写真と重ねたりして飾る。包装紙や雑誌の切り抜きでも十分楽しめる。
飾り用のイラストの裏に厚紙を入れて少し浮かせると、立体感が出て作品のアクセントになる。ボタンなどの固形物やリボンを貼るのもいい。
写真や飾りは、配置を決めてから台紙に貼る。キャンバスには接着剤を使う。紙の場合、はがせるタイプのテープのりが便利だ。
ポイントは、作品に統一感を出すため、台紙や飾りの色味を合わせること。乳幼児の写真を飾る場合は、白や淡い色を中心に使うとやさしい雰囲気になる。
プレゼントとして贈っても楽しい。山田さんは「肩肘張らずに自由に作って、『できた!』という感覚を大事に楽しんで」と呼びかける。問い合わせはインスタグラム、yamakiyo.scrap