駅舎内の一室で来場者に作品を紹介する山崎忠正さん(左)=江津市桜江町川戸、旧JR三江線川戸駅
駅舎内の一室で来場者に作品を紹介する山崎忠正さん(左)=江津市桜江町川戸、旧JR三江線川戸駅

 【江津】旧JR三江線川戸駅(江津市桜江町川戸)で神楽イラスト展示会が始まった。地元まちづくり組織が、住民から募った駅舎の活用策の第1弾。アクリル絵の具で豊かな色彩で描かれた迫力満点のイラストが壁いっぱいに並び、見る人を圧倒する。15日まで。 新たな情報発信拠点として旧駅舎に足を運んでもらおうと、川戸地域コミュニティ協議会が始めた「KAWADO(カワド)未来レインボー支援事業」の一環。

 最初の企画は18歳以上から募集し、趣味で創作を続ける近くの山崎忠正さん(76)が「駅舎をPRする一助となりたい」と名乗りを上げた。

 石見神楽の人気演目「八幡」「鍾馗」「恵比須(えびす)」などをモチーフに、色紙サイズから縦90センチ横45センチまでの木の端材にアクリル絵の具で描いた力作216点を展示。江津市桜江町市山の団体職員脇田彰文さん(81)は「迫力のある作品ばかり」と見入った。

 協議会の高山茂会長(64)は「駅舎は地域の拠点。可能な限り切れ目なくイベントを実施し、地域の魅力を発信したい」と話した。

 (村上栄太郎)