講師の話を熱心に聴く参加者=江津市嘉久志町、嘉久志地域コミュニティ交流センター
講師の話を熱心に聴く参加者=江津市嘉久志町、嘉久志地域コミュニティ交流センター

 新聞の楽しい読み方を学ぶ「大人の新聞教室」が15日、江津市嘉久志町の嘉久志地域コミュニティ交流センターであり、15人が重要な事柄から先に書き進める新聞独特の「逆三角形」の文章構造を教わった。

 山陰中央新報社西部本社(浜田市竹迫町)の、板垣敏郎報道本部長が講師を務めた。例え話で、妹の面倒を一生懸命見る、親の家事をよく手伝う、隣のおばあさんにも優しい。だからあの子はすてきだというのが小説風なら、記事はまず、あの子はすてきだと言い切って理由を後述すると説明。

 「読者がある程度、読み進めないと、記者が主張したいポイントが分からないというなら、記事としては不親切だ」と話した。

 参加した近くの松田夏夫さん(74)は「逆三角形の話は初めて聞いた。複数の新聞を読み、表現を比べたい」と振り返った。