中国地方知事会が30日、新型コロナウイルス対策本部会議をウェブで開き、中国5県の住民向けに大型連休中のメッセージを発信。5県で県境をまたいだ帰省や旅行など不要不急の移動は、感染状況が落ち着いている鳥取、島根両県間は除き、控えるよう求めた。

 岡山県が5月3日から、岡山市中心部の飲食店で午後8時までの営業時間短縮要請を出すなど、中国地方でも感染拡大の封じ込めが喫緊の課題になっている。

 鳥取県の平井伸治知事は会議終了後「(山陽側を中心に)危機感が募っている。決して安閑としている状況ではない」とメッセージの意義を強調した。

 島根県の丸山達也知事は「人の移動に伴う感染の要素を取り除く形で、ゴールデンウイークを乗り切っていきたい」と理解を求めた。

 (原田准吏、福間崇広)