読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「忘れられない言葉」に、たくさんの投稿をありがとうございました。紙面では、投稿の一部を紹介します。Sデジに全ての投稿と記者の雑感を掲載していますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
■「あの時、お前がおなかにいなかったら、連れて帰って、こんなことにはならなかったのに。お前がおなかにいたからできんかった」。祖母が私に向かって言った言葉。両親の不仲が続き、祖母が娘である私の母に対して過去を悔やむ場面でした。両親のもめ事のたびに、自分の存在を恨むことになりました。(まんじゅう)
■「謝る必要はない。将来あなたも、次の人を支えてあげればいい」。育休で1年休むと決めた時、負担をかけることを気にして「すみません」と言うと、女性の先輩が返してくれました。後ろめたくなりがちでしたがそっと励まされ、後輩の育休を応援する時、恩返しができたかなと思ってます。
■「お母さんが、頑張ったんですよ」。小さく産んでしまった子どもは2カ月超入院。本当につらかったが、退院する頃、若い看護師さんがはっきり言ってくれ、報われた気がした。子どもとセットで言われることが多かったが「お母さんが」と言われると、素直にうれしく、言葉の力の大きさを感じた。(こうやどうふ)
■「母子家庭って何もしないでお金がもらえていいね」。実情を何も知らない人からの言葉です。私たちは自分の収入とわずかな手当で生活し、子どもを学校に行かせています。
■「おまえの会社は女をよこすようになったのか」。23年前、営業先で言われた言葉。当時の島根ではまだまだ珍しかった女性正社員の営業職。くだらないと心の中で思いながら、「はい、そうです」と返した。
■「10時間、一人でよく頑張りました」。出産して退院する時に、医師から言われた。コロナ禍で、家族の立ち会いや入院中の面会もできない中でも、頑張りを見ていてくれた人がいることに気付け、温かい気持ちになった。
■「あなたが音楽へ行かないで誰が行くの。音楽から逃げようとしても、音楽はあなたを追いかけていく」。薬科大学に入った時、ピアノの先生に言われた。心にずっと引っかかり、38歳で音楽短大を受験し、合格した。(ドルチェ)
■「お天道さまは、ちゃんと見てごいとっちゃるけな」「あなたは、あなただからね」。いじめなんて騒がれていない頃、いじめの標的でした。今は亡き両親はいつも、言ってくれました。そのおかげで私は自分を追い込むことなく、生きてこられたと思っています。(隅っこのすみっこ)
次回のテーマは「脱毛」です。介護される時のためにデリケートゾーンをきれいにしておく介護脱毛や、小学生から始めるキッズ脱毛、ひげやすねのメンズ脱毛など、世代や性別を問わず広がっています。悩みや疑問、エピソードを教えてください。
コメントをツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「#さんコメ」をつけて、つぶやいてください! 匿名OK。ペンネームがあるとうれしいです。10月上旬に、特集を組みます。