戦後、日本と中国が国交を回復してから29日で50年の節目を迎える。尖閣諸島周辺、南シナ海への海洋進出を図る中国と日本の関係は緊張が高まり、日本国内では中国への嫌厭(けんえん)感も増している。ただ歴史を振り返ると、厳しい環境の中で関係構築に努力した山陰の先達がいた。1972年の日中国交正常化交渉に際し、日本側のキーパーソンとして中国の指導者らと渡り合った鳥取県八頭町出身の政治家・古井喜実(よしみ)。両国が戦争状態へと向かいつつ...