参加者(右)を指導する菊地香緖里さん=出雲市今市町北本町3丁目、サン・アビリティーズいずも
参加者(右)を指導する菊地香緖里さん=出雲市今市町北本町3丁目、サン・アビリティーズいずも

 五輪アーチェリー銅メダリストの菊地(旧姓川中)香緒里さん(31)を招いた競技体験会が2日、出雲市であった。菊地さんは「練習をすればするほど上達して面白くなるのがアーチェリー」と魅力を語り、地元開催の国民スポーツ大会を目指すよう小中学生に呼びかけた。

 

 2030年に島根県で開かれる「島根かみあり国スポ」の選手を育てようと、県アーチェリー連盟が初心者の小中学生と保護者向けに出雲市今市町北本町3丁目のサン・アビリティーズいずもで開いた。

 鳥取県琴浦町出身の菊地さんは12年ロンドン五輪の女子団体で銅メダルを獲得し、16年リオ五輪にも出場した。現在は東京で競技を続けている。体験会では参加者に手本を示し、一人一人の構えをチェックして助言した。休憩時間には五輪銅メダルを披露し、代わる代わる手に取った小中学生が歓声を上げた。

 体験会は2回で計32人の親子が参加し、全日本アーチェリー連盟から迎えた菊地さんや溝井利和普及部専門委員(66)ら3人から手ほどきを受けた。高松小学校5年の三木愛純(あずみ)さん(10)=出雲市浜町=は「難しかったけど、矢が真ん中に当たって楽しかった。またやってみたい」と話した。