民家前にお目見えした竜の生け垣=島根県津和野町田二穂
民家前にお目見えした竜の生け垣=島根県津和野町田二穂

 【津和野】島根県津和野町田二穂の広域農道沿いで、庭木のカイヅカイブキを剪定(せんてい)した「竜の生け垣」が人目を引いている。全長9メートル、高さ3メートル、幅2メートルの緑色の竜が通行する車を見守っている。

 所有者で同所の石原美津恵さん(70)が40年前、夫の孝志さん(故人)と、家の守り木としてカイヅカイブキの苗10本を植え、成長するに伴い竜の形に刈り込んだ。

 2人で大切に育てたが2012年12月に孝志さんが61歳で亡くなり、現在は近所の人に剪定してもらっている。

 通りがかりのドライバーが車を止めて竜を背に記念撮影をすることもある。「これはナマズですか」と聞かれたり、「ウーパールーパーみたい」と言われたりするという。

 近くに住む町立津和野小学校4年、藤本陸人君(10)は「ツチノコみたい。下を自転車で通るのが楽しい」と笑顔。美津恵さんは「これからも主人と育てた竜を守っていきたい」と話した。 (青木和憲)