安来節の衣装でフラメンコを踊る永田健さん(右)ら出演者=松江市八雲町平原、しいの実シアター(高嶋敏展さん提供)
安来節の衣装でフラメンコを踊る永田健さん(右)ら出演者=松江市八雲町平原、しいの実シアター(高嶋敏展さん提供)

 【松江】フラメンコダンサーの永田健さん(48)=東京都=が松江市八雲町平原のしいの実シアターで、安来節をスペイン民謡風にアレンジした曲で踊りを披露した。地元のダンサーとともに熱のこもったステージを繰り広げ、約200人の来場者を楽しませた。

 永田さんはフラメンコに和楽器や日本民謡を組み合わせて公演している。2018年、出雲市の旧大社駅など全国各地を訪れ、和装でフラメンコを踊る映像プロジェクト「日本に恋した、フラメンコ」に取り組んだ。今回は全国17カ所を回って直接、踊りを披露している。

 スペイン・セビリア地方の春祭りで歌われる民謡「セビジャーナス」に安来節の歌詞を組み合わせた曲を用意。安来節の衣装でざるを持った出演者10人が登場し、フラメンコにドジョウをすくう動きを交えた陽気な踊りを披露して観客を引き付けた。

 永田さんは「地元の民謡とコラボすることで、フラメンコを身近に感じてほしい」と話した。

(井上雅子)