松江市の秋の伝統行事「松江祭鼕(どう)行列」が、3年ぶりに帰ってきた。鼕行列は「鼕」と呼ばれる巨大な太鼓を打ち鳴らしながら、城下町の中心部を練り歩く。3年ぶりの開催を行列の参加者も、沿道の見物客も心待ちにしており、鼕を熱く打ち鳴らすと、沿道を埋めた観客から大きな拍手が贈られていた。

 

 新型コロナウイルス禍で参加者が一斉に打ち鳴らす「一斉鼕打ち」の中止や、マスク姿での行列参加など制限が加わる中での開催になった。

 それでも男衆に子どもたちや女性も加わり、勇壮な鼕の音色を響かせた。伝統行事が帰ってきた喜びに参加者も沿道の観客も笑顔だった。

 沿道には前回(2019年)より5千人多い9万人が詰めかけ、秋晴れの城下町を勇ましい音色と拍手で包み込んだ。鼕行列を写真で振り返る。(清山遼太)

松江大橋の上で鼕をたたき、勇壮な音色を響かせる=松江市、松江大橋
沿道には多くの市民が詰めかけ3年ぶりの鼕行列を出迎えた=松江市殿町
横笛の軽やかな音色が祭りムードを盛り上げる=松江市殿町
そろいの法被姿で威勢良く鼕をたたき、ムードを盛り上げる参加者=松江市殿町
3年ぶりの開催で沿道には多くの市民が見物に訪れた。鼕行列と見物客の近さが特徴=松江市殿町
松江大橋の上で鼕をたたく参加者。子どもたちも練習の成果を披露する=松江市、松江大橋