米子市淀江町西原の日吉神社で17日、恒例の乳児による泣き相撲が奉納された。「金」と書かれた腹巻きと豆絞りの鉢巻きを着けた赤ちゃんの元気な泣き声が境内に響き渡り、大勢の参拝者が健やかな成長を願いながら見守った。
淀江町内外から生後6カ月~1歳半の乳児34人が出場。先に泣いて神様に声を届けた方が勝ちとの決まりで、取組が18番あった。
新型コロナウイルス禍で3年ぶりの奉納となり、赤ちゃん力士は感染予防の間仕切りを挟んで対戦。まわし姿の氏子に抱えられて土俵に上がった後、上下左右に揺らされ、泣きっぷりを競った。
取組前から号泣したり、互いに喜んだまま泣かなかったりする一番もあり、土俵を囲んだ参拝者の笑顔が絶えなかった。
市内から参加した生後9カ月の灘脇緒音(おと)ちゃんの母・悠花さん(28)は「しっかり泣けて安心した。一生に一度の泣き相撲に参加できてうれしい」と笑顔を見せ、子どもの健康を願った。